支配

完全にではないけれど、縛るということがわかった気がする。
わかるということで、道が見えて安心するとともに、不安にもなる。

おそらく、今の自分では十分ではないだろう。
よくも悪くも、自分は自由。
もちろん、見方によっては不自由。
勝手に言い訳をすれば、俺はひとりだから、大事にされているから必要がなかった。
特に何かを制限したり、主張したりしなくても、欲が満たされてきた。
主張をするにしても、気まぐれな自分の好奇心によるもの。
感情ではなく、目的を持って主張をしたことがあるだろうか。
けれど、世の中には制限することが当たり前の人のほうが多い。
常にしっかりと手で握って、主張し続けなければならい。

縛るということは、傷つけること。
傷つけることは良くないことだけれど、傷つけることで権利を主張できるのもまた事実。
自分は縛ることを知らない。
縛られることも知らない。
自分はどうしたら、それを理解するのだろう。
短絡的に考えると、失うことで理解出来そうな気はする。
けれど、一時的であっても自分は失いたくない。
そんなに自分が強くないことは知っている。
理解したら、自分の安定性は失われる。
けれど、知ってみたい。
そして、怖い。

とても考えてしまう。
頭より胸が痛い。
自分は……どうするのだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です